今年に入って仮想通貨にまつわる悲報が次から次へと出てきますね。。
国内のビットコイン取引所大手のコインチェック(coincheck)社が、何者かによるハッキングを受け、約580億円相当の仮想通貨NEMがが不正に引き出されたことが発覚しました。
一体コインチェック社に何があったのでしょうか?
また、コインチェック社に預けていた人の仮想通貨は戻ってくるのでしょうか?
ハッキングにより580億円相当の被害!
出典;wikipedia
ネットでは、本当にハッキングだったのかという憶測が流れていましたが、26日23時30分に記者会見が行われ、コインチェックが不正アクセスにより仮想通貨(NEM)約580億円分が流出したことを認めました。
流出したNEMは全て顧客の資産だったようで、現在はビットコイン以外の仮想通貨の取引を全てストップしています。
不正取引の可能性について、14時過ぎには状況を把握していたようで、NEM.io財団(NEM技術を振興し、NEM取引をサーベランスしている団体)に事態収拾のためのコンタクトを取っていたとのことでした。
コインチェックの公式twitterでは、16:30時点では売買を停止していた模様です。
【お知らせ】
現在、Coincheckで取扱のある全通貨(JPY含)の出金を一時停止とさせていただいております。NEMに関しては引き続き入出金、売買を一時停止とさせていただいております。https://t.co/caNpzT88ZO— Coincheck(コインチェック) (@coincheckjp) 2018年1月26日
売買記録からも、約580億円が送金されていることが確認できます。
コインチェックのXEMアカウントから謎のアカウント https://t.co/xYCELvGwGp に5.2億XEM 約580億円が送金されていますね…(緑がコインチェックのアカウント)
コインチェック内での移動なら良いのですが…途中でバラバラのアカウントにさらに送金しているんですよね… pic.twitter.com/7MVmQpOoZH— がぶ (@gabu) 2018年1月26日
また、あおりを受けているのか、他の仮想通貨も27日0:30現在で、軒並み価格が下がっているようです。
NEMだけではなく、他の仮想通貨にも影響を及ぼしている今回の事件ですが、被害にあったコインチェック(coincheck)とは一体何者なのでしょう?
コインチェックとは?
出典;CoinCheck
コインチェックは、コインチェック株式会社が2014年8月に運営を開始したビットコイン取引所サービスです。
ビットコイン以外にも多くの仮想通貨を取り扱っており、今回被害にあったNEMもその一つでした。
出典;CoinCheck
取引所サービスとは何かというと、その名のとおり仮想通貨と実際の通貨を取引できるサービスのことです。
この取引所サービスがあるので、仮想通貨をドルや円などのお金に換えることができます。
出典;ビットコイン.pw
取引所サービスを行っているところは多く、有名なところでは「DMMビットコイン」や「bitflyer」といったところが存在しています。
コインチェックも主要な取引所サービスを展開している一つでした。
ちなみに、、
コインチェック社の社長は、和田 晃一良氏です。
なんと27歳の若さです。凄いですね。
出典;WIRED
コインチェック社が今後どうなるかは気になるところですが、今回不正アクセスにより失われたお金はいったいどのような扱いになるのでしょうか?
失われたお金は戻って来る?
出典;cripcy
銀行が潰れた場合はペイオフ制度によって、どんなに銀行から無くなったとしても、「1000万円」までは保証されることは知られていますね。
では今回のコインチェック社についてはどうなのでしょうか?
このコインチェック社、現在は金融庁の仮想通貨交換業者の登録が行われていない事業者で、暗号通貨「XEM」に限らず万一の事態が発生した場合の投資資金の保全や補償が行われるのか未知数であるため、一般的には取引所に暗号通貨を留めおかないことが望ましいとされています。
(中略)
関係者によると、投資家の資金を保全するための措置をどうもコインチェック社は取っておらず、この方針はコインチェック社の経営方針に深い影響力を持っている佐俣アンリさん率いる株主の「ANRI」によるものだと言われています。
出典;Yahooニュース
どうもこの情報を見る限り、コインチェック社においては、投資家の資金を保全するための措置を取っていない可能性があるかもしれませんね。
流石にそんなことは考えたくないものですが、、このあたりの情報は必ず焦点になってくるはずですので、今後も注視する必要がありそうです。
ネットの反応
ビットコインも更に値下がりかな。
投機対象にするには、危険が大きすぎる。セキュリティがまだまだ甘いんですね。
出典;Yahooニュース
仮想通貨、興味はあるけど何か怖いなあと思って静観していた。
こういうのを見て、やっぱり怖いなと改めて思う。
出典;Yahooニュース
ビットコインって高校生でも気楽に買える
日本もそろそろ規制した方がいいですね
これからは知識も何もない一般人が「儲かる」と無責任に言った有名人のせいで犠牲になる。
出典;Yahooニュース
どこに消えたの?誰が持ってったの?足がつくものなんじゃないの?よくわからない
出典;Yahooニュース
仮想通貨自体に問題はないのに、また信用さがるな。取引所が足引っ張ってどうする。
ネム取られた人残念ですが、これを機に資産は他人に預けるのではなく、自分でハードウェアウォレットなんかで管理してください。
出典;Yahooニュース
仮想通貨の怖さをまたもや思い知らされた今回のニュースでしたね。
仮想通貨の信頼性自体、つまり暗号化とブロックチェーンに対する信頼性は全く落ちてはいないのですが、それを運用する会社やシステムにセキュリティの甘さがある場合、それは非常に大きなリスクとなってしまうということが、表に現れた一件なのでしょう。
砂上の楼閣といったところでしょうか。。
確かに、仮想通貨の信頼性という面において、仮想通貨を運用する側のセキュリティリスクについては、なぜかあまり言及されて来なかったように思えます。
今後、仮想通貨が普及していくにあたっては、この問題は避けて通れないことでしょうから、個々の会社(取引所)というよりは、全体で考えていかないことだろうなぁと思います。
今後恐らく、セキュリティの信頼性を全面に出した宣伝が、どこからか流れてくることでしょう。