まさかこの時期に監督が交代とは・・・
ロシアW杯目前に控えた今、多くの方がそう思ったのではないでしょうか。
本日サッカー日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督が電撃解任されるという、衝撃の発表がありました。
後任は決まっているのでしょうか?
電撃解任の理由は何だったのでしょうか?
徹底解析したいと思います。
Contents
ハリル監督、突然の解任!
出典;スポーツ報知
ロシアW杯を2ヵ月前に控え、これからチームがさらに纏まり、チームメイト同士の連携や個人と監督との連携を深めていくはずのこの時期。
なんと日本代表の指揮官が突然不在になってしまいました。。。
フランスのメディアでは、「W杯に導いた監督をクビに?」という声もあり、日本だけでなく海外でも突然の解任劇に衝撃が走っています。
サッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)が解任することを9日、日本サッカー協会の田嶋幸三会長(60)が明かした。ロシアW杯開幕まであと約2か月と迫っているが、日本サッカー協会は3月のベルギー遠征の結果などを加味し、現体制のままでロシアW杯に突入することは難しいと判断した。
出典;スポーツ報知
日本サッカー協会が色んな要素を加味した上での苦渋の選択だったようですね。
まぁ、誰だったあとわずかに迫った本番の前に、こんなリスクは取りたくないですからねぇ。。。
とはいえ、そんなリスクを取らざるを得ないほど、今の日本代表は危機的であり、ハリル監督では乗り越えられないと判断されたのでしょう。
ハリル監督は何がダメだったのでしょうか。
突然の解任の理由について考えてみます。
突然の解任の理由はなんだ?
日本代表の成績低迷
出典;ゲキサカ
一番の理由はW杯出場決定後の、日本代表の成績低迷でしょう。
昨年の9月までに行われたロシアW杯の最終予選では、6勝2杯2分けという好成績でB組を首位で通過し、見事6度目の本大会出場を勝ち取ったのでしたが、、、
その後はチーム状態がなかなか上がらなかったのですが、先月行われたベルギー遠征でまさにそれが浮き彫りとなってしまいました。
マリ代表、ウクライナ代表という何れもロシアW杯に出場しない2ヶ国との試合でしたが、、、
格下のマリ戦では、前半に先制点を奪われてからは常に劣勢を強いられており、最後の最後、アディショナルタイムでようやく追いつくのがやっとの試合でした。
そして格上のウクライナ戦では、スコアこそ1-2で惜敗でしたが、内容的には完敗だったと言えるでしょう。
ハリル監督が「敗戦で喜ぶことはできないが、前の試合よりもよかった。悪くないものもたくさん見られた」と語り、多くの改善がなされたにも関わらず、W杯に出場できないウクライナに完敗だったのです。
そしてこの2試合、日本代表の予てからの課題であった、組織力の向上と、得点力不足の解消はいずれもその兆しが見られませんでした。
この結果を踏まえての、ハリル監督解任だったのでしょう。
ハリル監督とチームとの軋轢、空中分解寸前?
「W杯が近づくと緊張感が高まる。その中でいろいろな人のいろいろな発言がある。メディアはスキャンダルや話題になるものを探す。何か問題があれば内部で解決する。(選手が)外部に発言するのは良くない」
出典;産経スポーツ
「私も選手を皆さんの前で批判したくない。しっかりと一体感を持って進まないといけない。スタッフの中には外国人もいるが、私たちも日本人の気持ちで挑んでいる。私もスタッフもそのように扱ってほしい」
出典;産経スポーツ
いずれもウクライナ戦前のハリル監督のコメントですが、このコメントの内容こそが、今の監督と選手たちのコミュニケーション状況を表わしていたに他なりません。
ロシアW杯に向けて一枚岩になるどころか、監督と選手がメディアに対して互いの不満を匂わせる、そんな空中分解寸前の感もあったかもしれません。
本田選手コメントも印象的ですね。
「困った時に集団って、原点回帰できるものがあったりするんですけど、普通は。それが今、日本のサッカーにはない。それが脆さなのは事実ですよね。普通は簡単に立ち返れる場所がある、楽な道があるんですけど、その楽な道が(日本サッカーには)今ないんですよ」
出典;サッカーダイジェスト
今の日本代表、ハリル監督の元において、原点回帰をすることができないと、はっきり述べています。
チームと監督の間もそうですし、チーム内でも自分たちが何を目指していいのかがわからない、どこに立ち返っていいのかがわからない、完全に道に迷ってしまった印象です。
これでは、とてもチームとして戦うことはできないでしょうね。。。
監督を変えるというのは、ある意味一番手っ取り早い変化の方法ではありますが、、、劇薬頼みでは症状の根本は解消されるのでしょうかね。
後任が見つかった?
実はハリル監督の解任論は今に始まったことではなく、以前から出ていたのですが、具体的に実行に移されなかった理由の一つとして、後任がいないのではと言われていました。
まぁ、いきなり監督やれと言ってできるものではないですからねぇ。
となると、このタイミングであたかも電撃解任と思われましたが、実は水面下で着々と話が進んでいたのかもしれないですね。
サッカー協会としては、ベルギー遠征は、ハリル監督のラストチャンスという位置づけだったのかもしれません。
結果が出なかったので、このタイミングで、ということでしょうか。
気になる後任についてですが、今のところ複数名が候補に挙がっているようですね。
ハリル監督の後任は誰になるのか?
今の代表でニュースの見出しになるようなことは『この監督で大丈夫なの?』ということくらいしかないよね。
出典;soccerking
いやはやこの言葉が全てを表わしていますな。。。
まぁ、今回もそのようなワケで。
本質的に日本サッカーを改革していくとか、小中高を含めたサッカー人材の育成を考えてみるとか、、、そういったことも少なからず行われているのでしょうが。。。
監督交代という劇薬に依存していないかが、心配です。
といっても、始まらないので、ハリル監督の後を受けるだろうと言われている候補について、見ていきたいと思います。
エントリーナンバー1:西野朗
出典;soccerking
名前 | 西野朗(にしのあきら) |
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生年月日 | 1955年4月7日(62歳) |
出身地 | 埼玉県浦和市 (現:さいたま市) |
身長 | 182cm |
体重 | 72kg |
高校 | 埼玉県立浦和西高校 |
大学 | 早稲田大学 |
本日にも緊急会見で後任が発表されると言われていますが、その筆頭候補は技術委員会の西野朗氏と言われています。
西野朗氏は現役時代にMFで日本代表に選出されており、Jリーグ監督通算勝利数270勝という歴代1位の監督としての勝利数を上げていることから、選手としても監督としても優秀な方のようですね。
特に、これから日本代表を束ねる立場ということを考えると、この監督としての勝利数が歴代1位というのは、実績として大きなアドバンテージを持っていることになるでしょうね。
むしろ、今までなぜ選出されてこなかったのか不思議なくらいです。
エントリーナンバー2:手倉森誠
出典;JFA
名前 | 手倉森誠(てぐらもり まこと) |
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生年月日 | 1967年11月14日(50歳) |
出身地 | 青森県三戸郡五戸町 |
身長 | 172cm |
体重 | 74kg |
高校 | 青森県立五戸高等学校 |
続いて候補に挙がっているのは、現在日本代表のコーチを務めている手倉森誠氏です。
ハリル監督と共に戦術面や選手とのコミュニケーションをサポートしていた立場の方ですので、後任に選ばれてもスムーズに進められるものと思われます。
その一方で、手倉森誠氏自身に明確な戦略がなければ、ハリル政権と同じ轍を踏むだけになってしまいますので、現状を踏まえながらも、脱ハリル式を実践できるかが問われてきそうですね。
ただ、手倉森氏はU-21日本代表監督を2年間務めた経験もあり、ハリル監督の元でも、自分だったらどういう風にチームを作っていたとかを考えていたと思いますので、そのチャンスが来た、と思っているかもしれないですね。
他の候補者は?
大体はこの2名に絞られていますが、その他にも現U―21日本代表の森保一氏や、元日本代表監督の岡田武史氏の声も上がっています。
ただ、岡田武史氏は既に日本代表の監督に必要なS級指導者ライセンスを返却しているとのことで、日本代表監督に復帰する可能性は限りなくゼロに近いでしょう。
ネットの反応
解任する時期があまりにも遅すぎると思うのだが…。
もっと早くに解任するタイミングがあったと思うし、協会の迷走ぶりを世界に晒しだしてしまったような。
出典;Yahooニュース
もう結果は半分諦めてるから
西野さんにやらしてあげて欲しいな。
こんな直前でやらされるのは
ほんとは誰もあまりやりたくはないと思うが。
出典;Yahooニュース
朝からビックしたわ 思いっきり今さら感
ハリル監督もイマイチだけど、今ごろ動く協会も無茶苦茶すぎない?
出典;Yahooニュース
遅すぎるとも思うが、よく解任を決断したとも思う。
正直ハリルサッカーは日本代表にハマってなかった。
出典;Yahooニュース
このタイミングでの解任については、賛否両論があるようですね。
よく英断したと見るか、このタイミングは無いだろうと見るか。
大方は後者なのですが、不思議なことにハリル監督の交代自体にはあまり異論はでていないようですね。
やはりギャラリーからしてみても、日本代表とハリル監督の方針がFITしていなかったのでしょうね。
後任の方には大きな責任とプレッシャーがあると思いますが、頑張ってほしいですね。
そして、将来性のあるチーム作りを目指していってもらいたいものです。
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