陸王大作戦で真の王者へ!原監督の理想は?

「3冠を2年連続で達成して初めて真の王者になれる。陸の王者、青山ということで陸王大作戦、これでいく」

大胆にもドラマの丸コピである。

そう語る原監督の口調は自信に満ち溢れていた。

原監督にとって真の王者とは何を意味するものなのか。

オペレーション陸王が今始動する。


出典;報知新聞

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真の王者の意味するもの


「ワクワク大作戦」「ハッピー大作戦」「サンキュー大作戦」。

原監督率いる青山学院大学は、誰もが楽しめるキャッチフレーズを掲げて、史上初の箱根3連覇を成し遂げた。

そして今日10月9日、オペレーション陸王第一歩である出雲駅伝(出雲全日本大学選抜駅伝)が行われる。

今回の出雲、来月の全日本、そして来年1月2日の箱根を制覇すれば、晴れて2年連続の駅伝3冠となる。

原監督のいう真の王者の誕生だ。

ただ彼にとっては、真の王者もまた通過点なのだと思う。

監督・原晋の理想とは一体何だろうか?

自分を律し、自分を見つめ、自分を鍛える。-キーワードと方針の徹底-

原監督は中学生から社会人までずっと陸上の選手であった。

社会人チームを引退後は中国電力で営業を行い、「伝説の営業マン」と言われるほどの成功を収めた人物である。

そこでのビジネスでの経験が、今の監督業に生きていると語っている。

その一つが、中期計画の実践である。

原監督が青山学院の陸上部監督に就任して、真っ先に取り組んだのはキーワード部の方針部員全員に徹底させることであった。

キーワード

キーワードは規則正しい生活

これは駅伝が、自分の身一つで走り、結果として出た速さだけが評価の基準になる、シビアな世界だからだ。

原監督は選手たちに「朝5時起床」「門限22時」「消灯22時15分」を徹底させた。

だが直ぐには浸透しなかった。就任3年間はルール破りが日常茶飯事であり、大学やOBからは厳しすぎるとバッシングを受けた。

たしかに遊び盛りの大学生としては、、かなりキツイですね。

しかしこれは原監督の強い信念であった。

土壌を良質なものに変えなければ、決して苗は育たないと。

方針

方針はビジョン目標の2つをたてた。実にビジネスマンらしい思考だなぁと思う。

ビジョンでは長期的な将来や哲学、行動指針を考えさせ、目標では徹底的に数値目標を考えさせ期限を設けさせた。

いずれも監督からのトップダウンでの指示ではなく、自分を見つめ考えさせたのである。

これによりモチベーションを高めるとともに、どうすれば目標を達成するための創意工夫自律を促せたのだとおもう。

チームのコミュニケーション -人として豊かであれ-


出典;LifeHacker

原監督はこう語る。

「学生スポーツは社会に出る前の知識を身に着ける場であり、陸上競技部で身に着けたことは社会で役立たなければならない。」

社会で一番必要なものはコミュニケーション能力である。

コミュニケーション能力を養うため、監督は寮内で食事をとるときも黙って食べるのではなく、皆と会話しながら行うことを意識したのである。

また、陸上は個人プレーになり勝ちだが、メーティングではあえて「それじゃダメだろう」というのである。

世の中に出たら自分一人ではダメなのであると。

原監督が求めているのは、感情や表情が豊かな選手であり、自分の言葉を表現できる選手である。

こうした普段からのコミュニケーションの積み重ねは、駅伝レースでは特に重要になってくる。

しんどい時に仲間の顔が浮かび、コイツの為にもなんとかタスキを繋ぎたいという思いが、最後の踏ん張りを与えてくれるのである。

ビジネスも一人の力では行えない。苦しい時の方が多い。

そんな時、周囲の力や励ましがどれほど次への推進力を生み出してくれたか、実感できるだろう。

原監督は社会人になる前に、陸上を通してこのことを教えているのである。

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個人とチームの成長は連動する -ティーチングからコーチングへ-


出典;報知新聞

原監督は監督として4つのステージを踏んできたと言っている。
・第1ステージ:監督からの一方通行の指導
・第2ステージ:リーダー制度を作り、選手自身のリーダーシップを養う指導
・第3ステージ:監督は答えを言わずに、選手の自発性を待つ指導
・第4ステージ:選手やコーチの後ろに構えている指導

ステージを踏む毎に、監督自身が前に出る機会が少なくなっているのがわかる。

そしてこれが、チームの成熟なのだと。

個人の成長とともに、組織も成長していかなければならないのである。

一人のカリスマがいても、その人がいなくなったら弱体化してしまうようなチームではダメ。

個人に頼らない、チームとしての土壌づくり仕組みづくりがしっかりできていれば、長く強いチームでいられるのである。

原監督は「チーム監督の仕事は管理することではなく、感じることだ」「選手の走る足音を聞くだけで、どの選手が今どんなコンディションなのかがかはっきりわかる」と言っている。

チームが成熟すると確かに監督が前に出てくることは少なくなる。

しかし同時に、チームという畑を育てるために、監督は選手に対する感覚を研ぎ澄ましているのである。

監督とは、器の大きさ懐の深さ人への愛なのだ。

監督・原晋の理想

ここまで見てみると、監督・原晋の理想が目先の勝利でないことはもはや明白であろう。

・選手を一人の豊かな人間に育てること

・チームを豊かな人間が育つ場にすること
・陸上界が社会に役立つこと

この広く、深いビジョンが原監督の理想なのだと思う。

そしてこの理想には終わりがないのも事実である。

だから、監督がいなくなったとしても、強いチームを作りつづけるのである。

原監督のような指導者が、色んな業界に出てくることを期待したいですね。

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