天才の中の天才が集うと言われている職業、プロ棋士。
その中で長きに渡りトップに君臨する羽生善治が今、将棋界に新たな歴史を刻もうとしています。
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天才・羽生善治とは
本名:羽生 善治
誕生:1970年9月27日
出身:埼玉県 所沢市
職業:プロ棋士
プロ入り年月日:1985年12月18日
騎士番号:175
羽生さんは1985年に史上3人目の中学生プロ棋士としてデビューしました。
最近話題の藤井総太さんも中学生でプロになりましたね。
デビュー初年から勝率0.740という数字を叩き出し勝率1位賞を取るなど、早い段階でその実力を如何なく見せてきました。
ちなみにプロでは勝率6割を超えれば一流といわれています。
1989年に初めてのタイトルである「竜王」を獲得しました。
この時の対戦相手は、当時羽生さんが所属していた研究会の恩師である島朗さんなのは有名な話です。
初タイトルから7年後の1996年、史上初めてタイトル7冠を達成し、将棋界のすべてのタイトルを羽生さんが独占する離れ業を成し遂げました。
そして現在に至るまで、常にタイトルを1つ以上保有しており、20年以上に渡りトッププレイヤーとして活躍しています。
このように数多くを成し遂げてきた羽生さんですが、唯一といっていい程、手が届いていないものがあるます。
永世7冠とは?
出典;進路のミカタ
タイトルについて
将棋の世界はいくつかの棋戦(竜王戦、名人戦、王将戦など)に分かれており、各棋戦で優勝した人にタイトルが与えられます。
タイトルは棋戦名とイコールであり、例えば羽生さんが竜王戦で優勝すると竜王のタイトルが与えられ、「羽生竜王」と呼ばれるようになります。
永世称号とは、それぞれのタイトルを一定条件獲得した人に与えられるものです。
名人のタイトルで言うと、名人を5回獲得した人、つまり名人戦を5回優勝した人に、「永世名人」の称号が与えられるのです。
さて、このタイトルですが、約200人いるプロ棋士の中で最近20年間でタイトルを獲得したのは15名しかいません。
永世称号についていえば、現役のプロ棋士で永世称号を持っているのは羽生さんを含め5名しかおらず、これらの方々は将棋界のレジェンドといっても過言ではありません。
永世7冠について
出典;朝日新聞デジタル
羽生さんの圧倒的な強さは後にお伝えしますが、唯一獲得できていないのが永世竜王の称号です。
竜王以外の永世称号(永世名人、永世王将、永世棋聖、永世棋王、永世王位、名誉王座)6つは既に獲得していますが、この永世竜王だけは長い間つかみ取ることができませんでした。
これまでも2度チャンスがあったのですが、現在竜王のタイトルを保有している渡辺明竜王に阻まれています。
そして3度目のチャレンジの今回。
渡辺竜王に4勝を上げれば晴れて永世竜王を獲得し、その瞬間史上初の永世7冠の達成になります!
先日行われた第1戦で見事羽生さんが勝利したため、あと3勝に迫っています。
最速で11/24に歴史的瞬間を見ることができるかもしれませんね!
羽生善治の強さは?
正直羽生さんの強さを上げればキリがなく、深く掘り下げればどこまでもディープになってしまうので、ここではタイトル獲得数(優勝回数)に絞って見てみたいと思います。
出典;wikipedia
表は過去20年のタイトル獲得者です。
赤は羽生さんですが、、なんと半分を羽生さんが占めていることが分かりますね!
なお、現役プロ棋士の通算タイトル獲得数はこのようになっています。
・羽生善治 98 (永世名人、永世王将、永世棋聖、永世棋王、永世王位、名誉王座)
・谷川浩司 27 (永世名人)
・渡辺明 19 (永世竜王、永世棋王)
・佐藤康光 13 (永世棋聖)
・森内俊之 12 (永世名人)
98が異彩を放っていますね。。
2位の谷川さんとは3倍以上の差をつけており、もはや異次元としか言いようがありませんね。
誤解のないように、他の4名も永世称号保有者であり、将棋界ではレジェンドな方々なのですが、、羽生さんが凄すぎるだけなのです。。
羽生さんの特殊能力?
将棋そのものが強い羽生さんですが、特殊能力?の使い方にも長けているようです。
ハブニラミ
出典;twitter
対局が佳境を迎えた時にしばしば羽生さんが見せる鋭い眼光。
現在は控えめになっているようですが、全盛期はハブニラミとして恐れられていました。
ちなみにこれは無意識のようで、特に相手にプレッシャーをかける意図はないらしいのですが、普段温和な表情なだけに、、ビビりますよねw
イップス
出典;http://tomcat.2ch.sc/test/read.cgi/livejupiter/1454977005/
※これは一種の症状であり、悩んでいる方も多くいると思うので、能力と呼ぶことはできませんが、羽生さんを語るエピソードとしてよく知られているものなので、記載しています。
プロ野球やゴルフで耳にするイップス。
あのイチロー選手もかつてはイップスだったようですが、羽生さんもイップスなのではないかと言われております。
ちなみに将棋の場合はスポーツとは異なり、競技(対局)への影響はほとんどありません。
羽生さんのイップスの症状が現れるのは、勝利を確信した時であると言われており、駒を持つ手が震えるようです。
羽生さんの手が震える時は、勝ちを確信した時というのは本当のようで、動画もこの後で相手の棋士が投了(負けましたと宣言すること)しています。
そのため、これはネタだと思うのですが、羽生さんの手が震えると相手が負けを悟ってしまい、対局終了前に戦意を喪失してしまうというウワサもあるようですw
マインドブレーカー
最近は将棋のテレビ放送やネット放送が増えてきたので、対局者の様子が見られる機会も多くなりました。
その結果、羽生さんの対戦相手がとんでもないことになっているという事実があるらしいです??
事例その1
出典;はちま起稿
最初の犠牲者は広瀬章人八段。
羽生さんとの対局後の写真ですが、、なにかが抜けてしまったようですね。。
広瀬さんは若手ホープの一人で、タイトルの一つである王位を獲得したこともあります。
その広瀬さんですら、こうなってしまうんですねー。
事例その2
出典;はちま起稿
2人目の犠牲者は佐藤天彦名人。
羽生さんとの対局中ですが、うなされた様に崩れてしまっています。
出典;はちま起稿
そして羽生さん退出後はこんな風に。。
羽生さん、一体何をしたのでしょうね。。
そんな佐藤さんですが、この時の名人戦では見事勝利し、名人のタイトルを保持しています。
マインドブレイクを突破したようですねw
出典;朝日新聞デジタル
ちなみにですが、マインドブレイクについて、羽生さんは特に何もしていませんw
普通に対局しているだけです。
あるとすれば、、羽生さん相手との対局では尋常ではない量の体力・気力が消耗される、と考えればやはり羽生さんの凄さが伝わりますね。
おわりに
羽生さんの偉大さはこんなものではないですが、一部だけでもそれが感じられたのではないでしょうか?
そして今回さらに一つの称号が加えられようとしています。
今後の羽生さんの対局がたのしみですね!