将棋界に彗星のごとく現れた中学生棋士・藤井聡太。
将棋界に今なお生ける伝説として君臨する、永世7冠・羽生善治。
天才2人が初めて公式戦で相まみえる日が近づきつつあります。
そんな中、絶対王者・羽生は「藤井システム」で着々と藤井聡太との対戦を整えているのです。
藤井システムとは一体何者なのでしょうか?
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2人の対戦の公式戦が近付いている!?
羽生さんと藤井聡太くんが公式戦で初めて対戦する日が、14日の結果次第で決まります。
13日に行われた朝日杯将棋オープン戦で、羽生さんがトーナメントを見事連勝し、先にベスト4まで勝ち上がりました。
14日に藤井聡太くんが出場しますが、ここで2連勝した場合、ベスト4に進出となり、2/17(土)に羽生さんと対戦することが決定します。
これまで、羽生さんと藤井聡太くんは2度対戦していますが、いずれも非公式の戦いのため、まだ公式戦では顔を合わせていません。
対戦成績は1勝1敗の五分です。
藤井聡太くんが勝った時は大きな話題を呼びましたね。
出典;youtube
さて、ここからが本題なのですが、
実は今日13日に行われた羽生さんの将棋2局と、藤井聡太くんが羽生さんに負けた1局にはある共通点があったのでした!
食事?おやつ?一体何なのでしょうか?
藤井システム!藤井聡太さんが開発?
共通点、それは羽生さんが「藤井システム」を用いたことでした!
藤井システム!
以前からの将棋ファンなら聞いたことがある方も少なくないでしょうが、、ご存知でしたか?
あの藤井聡太くんが考えた何かのシステムなのでしょうか!?
残念?ながら藤井聡太くんが開発したシステムではないですが、この「藤井システム」。
ある強豪棋士がほぼ1人で作り上げた芸術的な作戦なのです!
その棋士とは、
藤井猛九段です。
将棋界に藤井さんは2人いるのです。
この藤井猛さん。
羽生さんと同年代の強豪棋士であり、昨年羽生さんが悲願の獲得を果たしたタイトル「竜王」を3年連続で獲得していました。
1997年なので、今から20年前になりますね。
そして、その時の原動力となったのが「藤井システム」なのです。
藤井システムはここ数年あまり使われてきませんでしたが、当時は羽生さんでも太刀打ちできない、難攻不落の戦法として猛威を振るっていまた。
この藤井システムとは何でしょうか?
藤井システムとは?
出典;デジタリスタ
藤井システムを説明すると、とーっても長くなってしまうので、初心者の方向けに簡単に説明したいと思います。
藤井システムは、自分王様の守りよりも、相手の王様を攻め潰すことを第一に考えた超攻撃的な戦い方です。
攻撃は最大の防御、ということです。
相手が防御を固める前に、攻めて攻めて攻めまくる、戦い方です。
しかしそれだけではありません。
もし相手がこちら以上に早く攻めてこようとした場合は、直ぐに防御に転じることができるのです!
普通、攻めることや守ることはなかなか同時にできないのですが、「藤井システム」は攻めに攻めながら、防御へとスッと動くことができる、非常に柔軟性に優れた戦い方なのです。
これがシステムと言われる所以です。
詳しく知りたい方は、本を買ってみてもいいかもしれません。(藤井システム自体はかなり高度なものなので、初段以上の実力がある方がよいと思います)
羽生さんが藤井システムを使う!?なぜ?
出典;NSS
さて、今まで紹介してきました「藤井システム」ですが。
ここ最近、羽生さんが大事なトコロで採用することが多くなってきています。
ちなみに「藤井システム」という名前がついているからと言って、藤井猛さんしかつかってはいけないわけではありません。
専売特許ではないので、誰でも使っていいのです。
先ほどの通り、藤井聡太くんに勝利した時も「藤井システム」を使いましたし、13日の2局も「藤井システム」で勝利しています。
特に、同じ日に2局も藤井システムを採用することは、ほとんど見たことはありません。
これは推測ですが、、「藤井聡太くんが勝ち上がってきたら、「藤井システム」で戦いますよ」と暗に布告しているのかもしれません。
そうなったら、羽生さん、熱すぎますね。
おわりに
今回は今話題の将棋界について触れてみました。
今後も羽生さん、藤井聡太くんを中心に話題が続いていくと思いますが、将棋界には色んなキャラクターの方々がおり、色んな感動の名場面がありますので、折に触れて紹介していきたいと思います。
しかし、羽生さんと藤井聡太くんの公式戦、早く見たいですねぇ。
まずは14日の結果を楽しみにしましょう!