スペインが大変なことに。図解!カタルーニャ独立の流れ

長年に渡り独立のデモが行われてきたスペイン東部カタルーニャ州

10月1日の住民投票では賛成多数で可決され、いよいよ州政府とスペイン政府の対立が激しさを増している。

紆余曲折があり話がわかりにくくなっているので、今一度流れを追ってみたいと思う。

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なぜ独立したいの?


出典:Albert Gea-REUTERS

国から一部の地域が独立するというのは、我々日本人にとってはあまり実感がわかないものである。

どう考えたら良いものかと思っていたが、意外にも個人における会社からの独立を考えてみると、納得しやすい。

人が会社を辞める理由として多いのは何でしょうか?

恐らく
・給料が安い(お金の問題)
・上司、同僚等の対人間におけるストレス(人間関係の問題)

が多いのではないだろうか。

実は今回のカタルーニャ独立も、お金
の問題と対人(ここでは国と州なので対組織か)間における問題なのである。

お金の問題

カタルーニャ州はスペイン東部の1つの州に過ぎないが、スペイン全体のGDP約20%はこの州によるものである。

他州の追随を金額を税金を納めているため、カタルーニャ州はスペイン政府に対して多大なる貢献をしているといえる。

(余談ではあるが、東京のGDPは日本の19.4%(2014年時点)を叩き出しており、GDPの割合だけを比較するとカタルーニャ州の状況に近いともいえよう)

これでお互いが蜜月関係であれば何の問題もないのだが、そうは問屋が卸さない。

スペイン政府のカタルーニャ州への交付金が少ないため、州政府や住民にとっては、「なんでオレ達の稼いだ金が一方的にとられるだけで恩恵がないのか」といった具合なのだ。

組織間の問題

具体的に書きすぎると複数の政治勢力が絡み合い、複雑になってしまう。

ここではカタルーニャ州vsスペイン政府という構図にフォーカスし、遡って流れを追ってみたいとおもう。

そしてここから絵増える。


歴史的背景としてはもう少し前に遡る必要があるが、独立の機運が高まり始めた2006年から考える。

2006年6月に、カタルーニャ州議会はカタルーニャ自治憲章を制定する。

スペイン政府の干渉を受けない独立自治を目指し、住民投票でも約74%の賛成を得たのだが、スペインの国会で自治憲章が違憲であると判断され、スペイン憲法裁判所に提訴されしまう。


4年後の2010年。ようやく下された判決であったが、カタルーニャ州には残念なことに違憲とされた。

これに対して反発を覚えた州の住民が、2010年の7月にバルセロナで抗議デモを行ったのである。

私達が国家だ!私達が決めるというスローガンの元、約110万人がデモに参加した。


さらに2年後の2012年9月には、再びバルセロナで独立デモが行われる。

この度は約150万人が参加し、カタルーニャ。新しいヨーロッパ国家のスローガンが掲げられた。

このデモを受け、翌2013年の1月にはカタルーニャ州議会が、カタルーニャ人の主権と自己決定権に関する宣言を承認したのである。

が、しかし今回の宣言においても、スペイン政府の強硬姿勢のもと、憲法裁判所により違憲の判決がくだされるのである。

こうした一方的な対応が続くと、今まで考えられなかったようなことが起こるものである。

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2013年9月。独立を求める住民がカタルーニャの道と呼ばれる大規模デモを実施した。

なんと、デモの参加者が480kmに渡り、手と手をつないで人の鎖を作ったのである。

なんともスケールの大きい話ではあるが、それだけに独立に賭ける思いが強さが伝わってくるのではないか。

カタルーニャの道デモに導かれるように、カタルーニャ州議会は翌2014年11月にカタルーニャ独立を争点とする住民投票を実施する発表を行った。ここに来て独立への機運がいよいよ高まってきた。


2014年9月。住民投票開始。

問われたのは以下の2点、
・カタルーニャが国家になることを望むか?
・その国家の独立を望むか?

である。

有権者の1/3が投票し、約80%以上が両方に賛成する結果となった。

が、ここでいつものパターンが登場する。

スペイン首相はこの投票について、有権者の1/3しか参加していない住民投票など失敗である旨の発言をし、あくまでも独立を認めない姿勢を貫いている

ここまで来るともはやお家芸の域ですな。


2017年6月。カタルーニャ州首相は再び、独立の是非を問う住民投票を10月1日に行うと表明した。

続けて賛成多数なら48時間以内に独立を宣言するとも表明し、長年の独立抗争に終止符を打たんとしている。

運命の10月1日。

票者数226万人のうち202万人が独立に賛成し、前回を上回る結果となった。

まとめ

カタルーニャ独立の主な要因は、
1.お金の問題
2.人間関係(組織の対立)の問題

で考えることができた。

組織の対立については、スペイン政府の強硬姿勢によるものが大きく、一方的な判決から抑え込みを図るパターンが通じないどころか、住民の反発を招く結果となっていることがわかる。

プチデモン首相は早ければ今週中に独立宣言をすると言っている。歴史が変わる瞬間が訪れるのか。

それとも。。

良からぬことが起こらないことを願ってやまない。

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