人工知能は人間を超えるセンセイの夢をみるか?
人工知能(AI)を教育の現場でも生かす動きが世界で進む中、中国では日本の想像を超えたAIへの投資が行われているようです。
世界や中国で一体何が起こっているのでしょうか!?
AI教師はすぐそこまで来ている!?
出典;forbesjapan
日本ではあまり聞きなれないAI教師という単語。
人工知能(AI)を用いて人間の教師をサポートしたり、人間の教師の代わりに全面的な指導を行う技術を指しますが、世界ではAI教師の実用化が進められています。
イギリスでは?
ロンドンのペイクマン小学校では、人工知能が既に教師として活躍しており、2017年中に正式なカリキュラムへの採用が検討されるようです。
このAI教師はインドの企業とロンドンの大学が共同で開発したものであり、人間教師と学生の間にある指導・学習のプロセスをデータとして収集・分析を行っています。
データが増えるにつれAI教師の精度も上昇する結果が得られており、学生個人の傾向や思考、能力をより綿密に分析することで、徐々に実用可能な段階にきているようです。
スペインでは?
スペインでは、AIで子供の学習意欲を高める試みがなされています。
センサーを搭載したロボットで、学習中の子供の心理状態を検出し、人工知能で分析をするアプローチがとられています。
幼い子供の教育効率は心理状態に影響されやすいという考えのもと、「集中している」「気が散っている」「受身」の3つの心理状態を分析しているようです。
実際に2名の生徒を試験的に実施してみたところ、特にストレスを感じることなく、それぞれが学習を楽しめる状況を作り出すことに成功しています。
中国でのAI投資がスゴイ!
中国では2030年までに、中国をAI開発における世界の中心地に育てる戦略を公表しています。
何と昨年は約5兆円をAI教育の分野に投資しています!
イギリスやスペイン同様、中国でもAI教師は既に結果を出しています。
一例として、生徒はまず専用のアプリをタブレット端末にダウンロードし、宿題や課題はアプリを介して行います。
このアプリは手書きの文字をデータとして認識することができ、回答した内容はAI教師がリアルタイムで採点します。
スゴイのは、どこでどう間違えたのか等をアプリを介して指導し、対策としての勉強法も教えてくれるそうです。
また、個人だけでなくクラス全体の習熟パターンを分析し、問題点を抽出することもでき、文字通り教師としての役割を担えるところまで来ているのです。
ある関係者は、
「“AI教師”の助けを借りれば、人間の教師の負担は大幅に軽減されるとともに、1人1人の生徒によりきめ細かく適切な指導ができる」
出典;ITMedia
と述べており、AI教師の普及により、大幅なコスト削減と教育品質の向上が見込めるが期待できるようです。
教師の人数と質が問われている日本にこそ、必要なアプローチかもしれませんね。
ネットの反応
・光の速さで日本を追い抜いていったから気付かなかっただけ 。もう、追いつけないよ
・日本みたいに、ちまちま数十億じゃマトモな研究なんて出来ないわな。
・もう量でも質でも日本を超えている
・AI分野では中国の人口は、大量のデータを集めることとも人海戦術で分析することも有利なんだってな
出典;http://www.2cb.info
おわりに
日本ではあまり行われていないだけ(あっても水面下過ぎて気が付かない、、)で、世界では着々とAIを活用した教育が進んでいるようですね。
単純に勉学における品質向上のためなら、AI教師はうってつけなのかもしれません。
とはいえ、やはり人同士が情を通わせることでしか成しえないコミュニケーションもあるはずで、全ての教育をAIに移行するのはできないとも思われます。
どうすれば、生徒が勉強だけでなく、人間として豊かに育てられるかを第1に考えた上で、AI教師と人間の教師がお互いケアできるようになるといいですね。
教育の現場で様々な問題が浮き彫りになっている昨今ですが、明るい材料に期待しましょう!